売る気はあるんですよ
ミヤさんは、自分が作っている作品にも、雑貨を売るくらいの売る意欲を見せたらどうですか?
と、けっこう言われます。笑
あはは〜、たしかに。
売る気がないわけではないんです。
そりゃミヤさんが作ったものを買ってくださる方がいれば、もう天にも舞い上がるくらい嬉しいですし、
買ってくださった方が、使った感想を伝えに来てくださったりしたら嬉しくて泣きそうになりますし、
もう一枚作って欲しいなんて言われてしまった日には、このまま嬉しさの渦に飲み込まれ、再起不能になるのではと思うくらいなんです。
売る気がないわけではないんです。(←2度目)
まさに商品と作品の違いの話になってしまうのですが、
商品は使う方のことを考えて作っているもので、
こういうのがあればいいのに、にどれほど応えてあげられるのかを考えて作っているもので、
でしょ?こういうの欲しかったでしょ! がギュウギュウなんです。
商品を作る人は本当にがんばり屋さんが多いし、自分の能力をどうしたらみなさんの役に立てるかと、
作っている人に会うと、涙ぐましい努力に胸を打たれます。
それに対する「作品」は、思想や哲学なんでしょうね。
考え方や生き方の表現で、
作り手の内側にある世界を、地上にある物質と技術を使って表現するわけなんです。
分かりにくいですよね。
分かりにくいです。
そうです。作品というのは分かりにくいんです。
だから作者が死んでから評価されたり、よくわからない人たちが商材として道具に使って、びっくりするほどの金額で落札されたりするものになってしまうのかもしれない。
私が作っているものは、おおむね作品です。
(おおむね、便利な言葉。笑)
私は、私の思っていることを、誰かになんとか気づいて欲しいのかもしれません。
人生はびっくりするほど素晴らしいんだ、
自分からそれを取りに行くんだよ、
待ってては気づけないかも、
怖くないからやってみなよ、
やってみたらすごいの見えたでしょ、
自分は自分で、他の人に言われたからって自分は自分なんだ、
詩にした方が多くの人に届くかも。
でも、織物で表現したいんです。
なので、そういうのにビビっときた方が、私は今日、なんだかこれを買わないとならない気がする!
なんて具合に出会ってしまった方が買ってくださればいいと思っておりまして、
決して売る気がないわけではないんです。(←3度目)
商品と作品の境界線は曖昧です。
商品の中にも世界観があるものは多く、隠しきれないその方の世界観がちらほらと感じられます。
同じように作品にも商品のように使いやすさなどを考えてくれているものももちろんあります。
どっちが良くて、どっちが悪いことはないんです。
それは買う人が出会ったタイミングで世界一いいものにもなるし、逆のものにもなる。
ミヤさんの今シーズンのテーマは
「攻めなあかん!」
これまでの穏やかなイメージよりも、力強さを感じる作品になる予定です。
もうちょっとでお披露目できると思います〜〜
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