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2014年4月 7日 (月)

染色は?

織物作家として活動しておりますが、「染色はしないんですか?」 と、多くの方に言われます。

あまりにも聞かれて、疲れてきました。ですので、今日は私の染色への解釈を書いておこうと思います。

織物の歴史もものすごく深いのですが、染色の歴史もものすごく深いです。

みなさんは人類が繊維に色を付けるために、どんな歴史をたどってきたのかご存知でしょうか?

現代は色とりどりの服が洋服屋さんには惜しげもなく並んでおりますが、こんなにバリエーションに富んだ色を鮮やかに発色させ、色落ちしない技術を獲得できるようになったのは、本当に近代になってからの出来事なんです。

それまでは人類は色を得るためにどんなことをしてきたのか?

なんと人が殺し合いをするような時代もあったくらいなんです。

繊維に色を付けるということは、一言でいうと 「化学」 のお話です。

例えばしょうゆをこぼしてシミになっても、それは数回洗うと薄まりますし、いずれは消えてしまいます。そのようなことは染色とは言わないんです。

染色は繊維に色を定着させる化学の行為です。(科学ではない)

ブドウをすりつぶした液体の中にTシャツを入れて紫色にしたとしても、一時的に紫になっただけ。

基本的には、染色とは定着させるために媒染剤、助剤というものがほとんどの染料には必要です。

多くの方に知れ渡っている 「草木染」 なども、この媒染剤、助剤がなければすぐに色はとんでしまいます。

そして、この媒染剤や助剤というものが、一般的に環境などに安全でないようなものもたくさん存在します。

なので、キッチンでちょっと染色しました。染液はそのまま流しに流した。などと聞くとドキドキするんです。

ちゃんとその薬品の知識のある人が、ちゃんと環境を考えたか。など。

染色は、きちんとした設備のある場所で、きちんとした知識がある人がやることだと私は思います。

玉ねぎの皮で染めた黄色の糸だけでは・・・、織物作家としては・・・、無理っ!!

私が仮に 「玉ねぎの皮染め 織物作家」 で黄色の作品ばかりをつくる人でしたらいいのですが。笑

Img_0695

染めにも織りにも興味のある方は、なにとぞ環境などについても知識を身に着けていただけるようお願い申し上げたいしだいです。

私は織物作家ですので、染色はたまにしかやらない理由を書いてみました。どうぞご理解いただけますようお願いいたします。

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