織物との出会い
織物との出会いは大学生の時にひとつ専攻を決めなくてはいけないということで、
インテリアや陶芸や家具デザインなど10項目くらいの中から選んだのが 「織物」 でした。
やってみるととにかく楽しくて 「ずっとやっていたい」 と思うようになり、
大学3年の頃からは 「これをやって生きていきたい」 とさえ思うくらいになり、
そして今に至っております。
かれこれ織物の歴を数えてみますと、19年もやってました!
なんともびっくりで笑ってしまうのですが、
19年経っても、まだ 「ずっと織っていたい!」 という想いがあるんです。
キモいですかね? (笑)
余談ですが 「織物」 というと 「伝統的な織物」 を連想される方が多いと思うのですが、
織物の歴史を紐解いていくとなかなかおもしろく、深い分野でもあり、
なんと100年ほど前までは、織物は生活の一部で、食事をつくる、掃除をする、機を織る・・・、
と、日常的なことで、ほぼ全員やっていたものだったのです。(例:与作は木を切る、女房は機を織る~♪という感じで)
そこに何が起きたかというと、産業革命。
機械化による大量生産が実現すると、今まではシューッ、トントンのスピードで織っていたものが、ダダダダダーッ と。
それでほとんどの方が機械にはかなわないという感じで機を織るという行為は日常の中から消えてしまいました。
歴史を知ると、織物を織るということは特殊なことでもなければ、もちろん鶴の生まれ変わりでもなく、みんな普通にやっていたことなのです。
ただ、私の織物が楽しいと思う異常な執着は、うーん、
とにかく、大学の時に織物を専攻した私を 「エライッ!」 と思っております。
みんなもやってみればいいのにと思うのですが、本コースに通う生徒さんなどを見ると、長くひとつのことを続けるということは、意外と難しいことなのかもしれませんね。
続くか続かないかは別として、織ってみたいと少しでもお思いの方は、ル・ポワルでは気軽に参加できる体験教室なども開催しておりますので、ぜひのぞいてみてください。
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