ものづくりをしながら生きていこうと決意を決めた人間にとって、作品に値段をつけるということがどういうことなのか。
一言で言うならば、たやすいことではないということ。
デフレやインフレになると、モノの価値がよくわからなくなってくるので、
作品の価値が何なのかをこうしてきちんと説明しないとならないのかもしれません。
自分は、織物教室も開催しているので、よくこのような質問をされます。
「私の作品はいくらで売れますか?」
ミヤ:「・・・。」(← 苦笑い)
私の苦笑いは笑顔に見えるのでしょうか?
ただ、そのような質問をされて、聞こえないふりで逃げ切っていても自分が苦しい思いをするだけなのかなぁ・・・、と感じ、
やっとこうしてブログにでも自分の考えを書いてみようかと思ったわけです。
↑ ミヤちゃんがどんな気持か、ボクは知ってるよ。
ものづくりをして生きていこうと思っている人間は、家族や友人に買ってもらうことは一切考えていません。
見知らぬ人が、それを見て 「いいものだ!」 と思ってもらえるもの、そしてお金を出してでも買ってもらえるものを作れるよう努力しています。
それは、毎回が面接試験のようなプレッシャーを感じ、容赦ない罵声を浴びることもあるし、何度も悔しい思いをした上にあるものなのです。
あの店のモノは売れてるみたいだから、あんな感じのモノを作れば売れる、などと安易な考えでは作っておりません。
ひどいところでは、「先生、どんなデザインがいいかしら?」 と生徒の人に言われ、デザイン画を描いたら、
「やったわー! こないだの000円で売れたの!!」 と私の作品の販売価格の1割程度低い金額を嬉しそうに報告をされこともあります。
ものづくりをして生きていく者の最低限のマナーは守ってもらいたいものです。
ジーンズの安売り競争のようなものが、ものづくりをするものの技術力やプライドまでもうばっていなければいいのですが・・・。
作品を販売したいと思ったのならば、それは安易な考えでは通用しないいばらの道だと思います。
作れるようになることと、作家になってお金をもらってる作ること。
同じことではないし、その延長線上にあるものでもないことだということをわかっていただきたいと思います。
長々となりました。スイマセン
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